普段生活していて、何気なくつい口をついて「死にたい」と言ってしまう。
昔の嫌なことを急に思い出したり、あのときああすれば良かった、
こんなはずじゃなかった、あんな人生が良かったとか、色々考えてはつい死にたいと言ってしまう。
しかしそんなあるとき、胸がギューーっと痛くなることがありました。時間は短かったが頻発するようになりました。
ときには急にヒュッと息を吸い込んでそのまま呼吸が止まりそうになったりするようになりました。
結果的に自律神経失調症という診断でしたが、
それがわかるまでは原因がわからず、胸の痛みなどは恐怖でしかなかったです。
その痛みは「死」を意識させられました。このまま死ぬんじゃないかと思いました。
本当の「死」を間近にして初めて、死ぬのが本当に怖いと思いました。
死にたくないと心から思いました。
毎日あれだけ「死にたいと」と言っていたのに、いざ「死」が迫ると怖くてたまらない。
そこで初めて気付きました。日々の「死にたい」は本当の意味での死にたいではないのだと。
口をついて出る「死にたい」は、どうすることもできない現実や変えることができない過去と向き合うことができず、逃げることもできないどうしようもない辛さから解放されたいという意味なんだと思いました。
どうすれば辛さから解放されるかと考えたとき、死ぬことしか思いつかないから「死にたい」と言ってしまうのです。本当に死にたいわけじゃないんです。
過去に戻ってやり直せたらそうするし、急に宝くじが当たったら人間が変わると思います。
死にたいわけじゃない。
「死にたい」と言い続けていると本当に死が訪れるかもしれない。
だから、今度からは辛いときは「泣きたい」というようにします。
せめてもの現実逃避は泣くしかないと思ったからです。